[──結論から言うと、ヴィブラトは無事だった。
渇血で朦朧としていた所を信奉者の店主とヴィブラトの娘に助けられて意識を取り戻したらしい。
(店主には自分の存在は秘密にするはずが、急いで鴉に姿を変えて眷属を引き連れ飛んで来た所を見られてしまい、正体がバレてしまったが──……)
手紙のただならぬ筆跡からヴィブラトの死も覚悟していた為、なりふり構わず店に飛び込んだ結果だった]
お前、お前なぁっ……!!心配させんなよっ……!!
はあああぁ……無事で、無事でよかったあぁ……。
[その場にへたり込みヴィブラトの無事と娘との再会を喜ぶ。
ヴィブラトが生きて娘に会えた、それがとても嬉しかった。
涙を流して自分の事のように喜んだ]