【秘】 E：旋風 カペーシア > Am：朋義 グリッサ

[数滴の水滴の跡を拭ったあとがある。
その後また言葉が続いていく。少し力の入った震えた字]

……あー、さっきの話し、
なしかもしんないです。

コミュニティには頼るかも知んないけど…
アタシ、やっぱり『おいてかれた』この子達を
おいてく気にどうしてもなれないんです。

ただの餌だって思おうと思ってた。
関わりなんてその程度でいいと思ってた。

けど、今、人間たちが親切にしてくれて
私に贈ってくれたものの数々が、私に言うんです
「カペちゃん、だいすきだよ」って
今までプレゼントしてくれていた奴らの顔が
笑顔が浮かんできて、大切な時間をもらった記憶があって…もう会えないやつがほとんどだけど、それでも、彼らが笑顔だったときが鮮明に思い浮かぶ。

人間の愚かなとこは大嫌い。けど…グリッサさんの言うとおりだった。アタシは…『お友達になってくれた人間のことが、好きだった』んだと思います。好きになってそのまま好きなまま、ずっと置いてけぼりだったこの気持ちに、未来を見据えて、やっと向き合えた気がします