37 【手紙村】あなたの願いは叶いましたか (2025/03/15(Sat) 07:00:00 に更新) RSS
翌朝、 赤い木の実 ハムスター の死が告げられた──……。
夜が明け、村人達は互いの安否を確認する。
どこからか上がる悲鳴。
村人の一人が、凄惨な赤い跡を震える指で示した。
噂は真実だったのだろうか。隣人の顔すら歪んで見える。
猜疑心に苛まれた村人たちは、怪しい人物を排除する事にしたのだった――…。
現在所在が確認できるのは 仔猫 チビ、 自律魔法人形 ユキナ、 西の魔女 フローラ、 農家の娘 ペコ、 南の羊飼い バーバ、 記者 ライト の 6 名。
西の魔女 フローラ
[元人魚の彼女は素直で聡明な子だった。
教えた事はすぐ吸収してどんどん人間らしくなっていく。
それだけ陸への憧れと想いが強いのだろう。
ボクもそんな彼女が陸で暮らしやすいよう、
海辺の街で暮らしやすい住居を見繕ったり、
働き口の目星などもつけていった。
彼女は歌が上手いから、
どこかで歌手を募集している場所を探そう。
ああだが、酒場は悪い男も多いしなぁ。
やはり他の仕事を探すか？
いや、まずは彼女の意見を聞いて……]
西の魔女 フローラ
[などとあれこれ頭を悩ませていると、
窓辺に蝶が舞い降り、一通の封筒になった。
どうやら以前送ったものの返信が来たようだ。
ボクは目を輝かせて封筒を開いて中の手紙を読む。
青空と麦畑の便箋は愛らしく牧歌的で、
純朴で礼儀正しい文面に書き手の善良さが滲み出るよう。
ボクの悩みに答えてくれる視点も素晴らしい！！
ああ、やはり文通はいい！！
誰かとの繋がりがより物語を味わい深くしてくれる！]
西の魔女 フローラ
[さっそく返事を書こうと机に向かい、ペンをとる。
今日は封蝋をする時、邪魔されぬよう]
君、火というのは素手で触ってはいけないよ。
火に触れた金属や蝋なども危ないからね。
皮膚がただれて怪我をしてしまうんだ。
わかったら返事を……、うん、素直でよろしい。
ではしばらく自由時間だ。
ボクの邪魔をしない程度に好きに過ごすといい。
[元人魚に火の危険性を教えつつ、
ボクはさらさらと文字を書き綴っていく]
西の魔女 フローラ
[書いている途中、ペンが止まる。
少しだけ物思いに耽るように西の海を見ていると。
元人魚に声をかけられ振り向いた。
『ねえねえ、海辺で人魚の鱗を拾ったの！
私が足を手に入れた時に落ちたものかしら？
綺麗でしょ？ もう必要ないものだけど』
そう言われ、フフッと笑う。
ああ、今回の人魚姫は強く自由な女の子だな、と。
そう思えば人魚の鱗を受け取り封筒に入れる。
そうして再びペンを取り書き綴る]
西の魔女 フローラ
[蝶を窓辺から飛び立たせ、
送り先の人物に思いを馳せる。
”乳しぼり”という単語からどこかの農家の子かな？
退屈な者へと送った手紙だ。
ボクの物語や贈り物で喜ぶ顔を見てみたいな。
どれ、少し大窯で覗いて……、
と、大窯を見ようとするも大窯の水面が濁っている！
これでは外の様子が見れないじゃないか！
こんな事をする犯人は……、
じとーっと元人魚に視線を送ると気まずそうに顔を逸らされた。
好奇心から大窯に薬品を混ぜたらこうなった、と。
そう言われ、ボクは小一時間お説教をした！
薬品には危ないものもあるんだ、軽い気持ちで触ったり混ぜたりしないように、とね！]
本日まだ発言していない者は、 自律魔法人形 ユキナ、 農家の娘 ペコ、 南の羊飼い バーバ、 記者 ライト、以上 4 名。
参加者はログインして下さい。
フィルタSWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
※当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら