― 夜明け ― イヨリ……そろそろ起きろ。 夜明けがくるぞ。[眠りの彼方で誘った>>C8願いは、自分だけじゃない凹みと温もりの残り香は――寝惚けた頭で認識するよりも、目覚めたら述べた手でイヨリを引き寄せたせいで夢か現か気づけなかったかもしれないが] なぁ…まだ不安か?[感心と僅かな心配のにじむ声の後、嘆息をするとイヨリを抱き上げて椅子まで運んだ。肩にだけど。それは人は担いだという。]