― 夜明け ―
人に頼ったって根本的な解決にはならんからな。
[抱き上げるところじゃない。といわれた言葉>>C12へといいながら、担ぎがたは文句の出るものだが運びかたは非常に安定感のあるものであった。
そうしてお茶をいれて、呟かれた言葉>>C13には、綺麗な色だな。とそんなあっさりとした言葉を返して]
ああ、屋根だな。
じゃ、それは零れないように制御しておけ。
[二日酔いというほど酷くないイヨリが急かすので、じゃあそれぐらいはやれよ。と、言葉に意地悪な響きをのせて、紫色のハーブティーへとレモンをいれると、そのカップを二つイヨリにもたせて、窓を開ける]
運ぶぞ。
[そういって抱き上げた。横向きに軽く倒し、背と足に手をあてて持ち上げる要領で。
開いた窓へといくと器用に足だけで窓枠に足をかけて、空気中の風を蹴るように屋根の上に登る。ちなみに零しそうになったらこちらで制御までしたことだろう]