……広いねぇ。
[ピギーの問い>>C16に静かに答えた。
大きく息を吸って吐いた後の声は、震えを含んでいる。
あの日も屋根の上で同じ台詞を呟いたけれど。>>1:86
胸にある想いは大きく変わっていた。]
あ、ピギーも夜明け色になってるよ。
[隣を向いてくすりと笑う。薄桃色だもの。
ふわふわの毛が朝陽と同じ色をして風になびいている。
そうして一緒にカップの中を覗き込めば、互いの手の中、作り上げた小さな世界にも夜明けが訪れていた。
先にカップを口に運びながら。
空を飲んじゃうみたいだね、と小さな声で。*]