――夜明け・屋根の上――
高いところから見るのは好きなのか?
[広い光景を見て、朝焼けの空気を全身に染み渡らせるように深呼吸するイヨリ>>C19は酒が強いうえにあまり持ち越さないタイプでもあるのだろう。
もう少ししたら人々の生活音もより活発となっていくだろう街を自分も見下ろしたり、空をみたりとする。
夜明け色なんて言われることはなかったが…イヨリはイヨリで朝焼け色になってるな。
[薄く色付く灰白の髪をみつつ、カップの中が朝焼けに染まるまでの間をまった後、自分も一口、ハーブティーを口にする。さっぱりした香りにレモンが加わり、すっきりとした味わいつつ]
来た当初とは似合わないことをいうようになったな。
[微笑みを声に乗せて静かに応える。
あの頃は、星も何も見えない空とか思っていそうだとか、そういう風に見えていたのになーとは言葉にせぬものの思うことだ]