仕事はね、今の屋台も続けるけど、少し減らすつもり。
逆にもうひとつの食事処のほうを長くしようかなって。
[屋台は短い時間の接客をたくさんこなす。
食事処は給仕メインだが常連さんと話す機会も多く、今までは身分を隠すことを警戒して短めにしていた。
しかしこれからはそうもいっていられない。
むしろこの世界の常識や王都以外の知識を得やすいかもしれないのと、ディナー営業まであるので長く働けるため収入が安定しやすいだろう、と考えをかいつまんで説明した。
住み込みも魅力的だが自分には適性がないと判断した。
結果的に居候させてもらうことになるピギーには申し訳ないが、それも付け足して。]
しばらくお世話になります。
家のことも、嫌じゃなければ色々やるから。
[掃除とか洗濯とか。料理は頑張れる。
母親が家を空けがちだったのでその辺は慣れている――いや、そもそもこちらだと魔法でするんだった。]