[そうして勇気を振り絞った問いは。あっさりと。たった5文字で、肯定された。] …………えっ、したの? 私の夢じゃなかったの? 本当に?[衝撃のあまり意味もなく勢いよく立ち上がった。空のカップ片手に、足場の狭い屋上で。風に吹かれながらしばらくピギーを見下ろした後、すとん、と同じ高さに座って戻ってくる。] な、……なんで?[勝手にすると互いに言った。だからなのだろうが、理由がよく分からなかったのだ。]