私を踏みつけにするって思ってなかったよ。
そういうことが踏みつけになるって言うピギーだから。
……ごめんなさい。
急にいっぱい困らせて。
[背を撫でていた手が、抱きとめていた腕が離れていく。
それでもその場に留まったままでいる。]
…………一緒にお酒、飲む。
2択だけあげるの、ずるいよ。ピギー。
[結局すぐ我儘な想いがつのるばかりで。
抑えて抑えて、ピギーとの想いの差と違いを心に刻んで。
自分が勝手にしてもよい行動を酔った頭で考え、衝動を堪える泣きそうな顔を見せてから――やだ、離れたくない、って。
最後には心のままの声が声にならずに漏れ出す。]