ピギーといるとね、安心する。
でもね、逆に安心できなくもある。
心がいっつも大変で、心臓がうるさくて、訳わかんないって。
生きてきてこんな風になるの初めてなんだ。
……実は好きとは違ったらどうしよう?
[くしゃりと笑う。
涙も拭っていないありのままの顔で、大好きを心に仕舞う。
ここまで来てからさらに伝えすぎても困らせるだろう。
でも、少しだけ。
手を伸ばして、着ぐるみの柔さに触れて。
腕は背中に回しきれないけれど、包むように抱き寄せる。
幸せを願いたいのも本当。
離れて寂しくても生きていくんだと思えるようになったから。
ピギーがいい、と。ぎゅっと掴んで名前を呼んだ。*]