「 ……随分と…… 」[やがて返された言葉は。] 「 自我を持ってしまったね、君は 」[いや、君も≠ゥ。 そう言いながら、せんせいは「仕方がない」と頷き、 靴音を鳴らして部屋を出る。 ……私は鞄から黙ってオルゴールを取り出しては 昨日の子守歌を聞こうと、取っ手を回した。]