俺の名前は観測手クレア。
会社から人事異動を命じられcoz村の観測にやって来た。
coz村の観測をしている時、ふと怪しい物を拾った。
「これはパチンコ玉…?」
俺はパチンコ玉を持ち帰り宿泊先で調べようとしたのだった。
ところが夜に不思議な夢を見た。
福の神の姿をした人間が俺に「我々に付いていくなら金と暇を十分にくれてやる」と言われた。
観測生活は厳しいノルマと、仕事中は常に警戒と定時連絡していなければならない緊張感でとても疲弊していた。
こんなこと普段は相手にするわけないのに。
どうにもこのパチンコ玉に魅了されてしまったのだ。
「この仕事が終わったら退職届出してパチプロにでもなるか……」
故郷に戻ると何故仕事を辞めたのかと責められてしまうだろう。
そう考えると故郷の家族の顔は見ておきたいが、故郷に戻りたいという気持ちは無くなってしまった。
俺は労働に縛られない自由が欲しい、そう思いながらパチンコ屋へ繰り出すことを決めた。