せんせい、あのね、私────[言い終える前に。 せんせいの目が、机の上、…オルゴールを捉えた。 ひゅっと息が詰まる。 私のその反応だけで、何かを察したらしいせんせいが、 一度は渡してくれたはずの手紙ごと オルゴールを奪うために、私へ腕を伸ばした‐