[肌はほんのり白く塗られ、前髪は上げられ、後ろ髪はゆるく三つ編みに結われて男の着つけは終わる。
衝立の隙間を抜ければ、連れは既に済んでいたようだった。
首元には皆、シャツの胸元にはデザインの異なるブローチの付いたクラバット。
弟子達はミニハットに色違いのポロネーズジャケットと膝下丈のパンツにブーツを。
護衛の者達は乗馬服や総柄のフロックコート。
細身のパンツに革靴などをそれぞれ身に付けていた。]
よしよし、皆、無事に終わったようだな。
[そうして、ひとしきり互いの服の感想を言い合った。]
全く、良く揃えたものだ。
[その情熱に男は感心する。
全体的に黒で纏まっているが、それぞれ微妙に異なる色彩が入っていて見応えがある。
並んで歩けば、ゲッカではなく別のリージョンのように見える事だろう。
初参加の弟子達はこれからどのように動けばいいのかをレクチャーされていた。
戸惑いつつも、初めての経験に目を輝かせている。]