これを死後すぐ出したかった。
【アーサーの肉食日記】
1日目:アオ様
同族喰は趣味ではないのですが仕方ありませんね。酸味が強く正直食べられたものじゃない。これからの食事にむけた前菜だと思って飲み下すか。
2日目:クレア様
やっと食事らしい食事ができた。年頃の女性らしく無駄な脂身がなく硬すぎもしないためシェフを呼びたいものです。口無いことが口惜しい限り。脚に口付け貪り始めた後の悲鳴も素晴らしいアクセントだ。人狼がなぜ食い荒らすのか理解に苦しんでいましたが、成程これは行儀作法に勝る快楽。調理や加工などと悠長なことはしていられませんね。
3日目:ポラール様
熊肉は臭みが強く香辛料で味付けをしなければとても食べられたものじゃないと聞いてましたが、なんて事ありません。サラリとした脂身、しっかりとした旨味が独特の風味でした。旬に当たる冬眠直前に実食できたのは幸運です。
あとは相方にお譲りしましょう。