国を隔てる境界にて…
大きな機械仕掛けの門が唸りを上げた。
"Master-Codeを承認します......3...2...1...
.......Gate Open."
門の向こう、遠く見えるところにその国はあった。
かつてはヴァルハラとメトロポリスの両国に繋がり、
そして様々な国々との渡し手となってくれた国。
そして今は、自らの生命を守るために、
技術と物資をかき集め、かき捨て、奪い合う国。
大きな表通りなどは、まだ観光客や外来人でも歩けるだろう。しかし、一歩裏手に回り込めば…そこに待つ混沌の坩堝は、余所者ごときにゃ扱えない
(#0) 2023/10/07(Sat) 00:00:14