…詩音。出かける前に話してたよな。
お互いにマッサージするとか…
………いや!!それよりも。
[言って、詩音の手首を軽くひねるように握り、顔を覗き込みながら告げた。]
その前に、露天風呂に一緒に入ろうかとか言ってたよな。
……いいぜ。ちょうど汗もかいたし。
飯の前…まあ後でもいいけど。
一緒に入りに行くか。なあ。
[詩音の場合、あまり曖昧に言うとまた何か変な勘違いをしそうだからな。むしろ俺の方こそ少し強引にいった方がいいだろう。俺も詩音がちょっかい出してくるのに甘んじて何もしてこなかったのは確か。最初の頃は誕生日とかにちょっとしたプレゼントぐらいはしてたと思うが…最近は全然だった。だからそこは反省して、改める。]