(…ああ、アレか。)
[来たその日に、ウタが「捨てて」と押しつけてきたソレ。
誕生日に贈られて、多分それからずっと恋人の印として
左手薬指に収まっていた指輪。
差し出されたその指に、痕は残っていただろうか。]
そうだなぁ。装飾品は高価なものが多いから、
恋人同士が贈り合うのは定石かもしれないな。
こんな風に、魔法の道具としてもあるけれど。
[と、自身の左手の指輪をじっと見つめる。
なんかすごい視線>>=16を感じるのは気の所為か?]
…ウタは、ソイツに指輪をもらって嬉しかったんだなぁ。
[今はもう捨ててしまった指輪。]