(共にイルミネーションを楽しみ、各々が帰路につく頃。ベンチに座ったのち立ち上がり、歩みを進めようとしたモリスの頭上にふと黒い羽が落ちてくる。空を見上げるならば、そこには黒い羽を優雅に揺らし、黄金の月と同じ色の髪の青年があなたに不敵な笑みを向けているだろう。)
…やぁ、モリス。1日遅れてしまったが、迎えに来た。
お前の哀れで綺麗なその魂を、お前の未来を、奪いに。
(あなたの側まで降りてくると手を伸ばし、モリスの頬に触れひと撫でした後、あなたの腰を抱き、そのまま羽ばたく。)
あんな悪魔にお前を、奪わせてやるものか。
お前の魂も未来も全て、俺のものだ。
(モリスにも、誰にも聞こえないような声で呟いて、そうして闇夜に溶けるように消えていくだろう。)
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