――回想:2日目の朝――
[殴ると言われると恐ろしい気がするが、言葉でなく拳で知らしめる必要性を語られると説得力がある。
異世界から来た自分が戸惑おうとも慣れずとも、心が拒絶しかけようとも、何も口に出さないようにしようと思う。
ピギー>>0:388のこの世界での生き方の片鱗を見た気がした。
窮屈だろう、との言葉には首を傾げる。
そう言われてみればそうなのかもしれないが、外に出て何をしようということもない。
欲しいものはいいとして食事をピギーに頼まねばならないのは面倒をかけるという意味で困るけれど。
いや、これも仕事として報酬が出るのだろうか。
ならばワガママは言わないとして、きちんと頼んで食べた方が査定に響いたり――頭の中でぐるぐる。
命を握られているなんて欠片も浮かんでいなかった。
質問の答えは流れるように返ってくる。>>0:389
こちらは仕事に関して聞いたつもりはなかった。
自分ができる範囲でのピギーの情報を得ようとしただけで、負担の度合いをはかりたかったのだ。]