[…そんなところで、ようやくアタシはけーくんの体に
無数の痣や傷があると言うことに気づく。
中でも真新しい痣はさっきアタシが魔物の攻撃を受けた場所で…さっき出来たものだと嫌でも分かった。]
………けーくん、その体……
もしかして、「着てる」時に
アタシが受けたダメージって、
全部けーくんに行く……の?
[疑問形だけど確信に近かった。
言われてみれば確かに思い当たることはあったもの。
時々腕を動かし辛そうにしてたり、
ネクタイ結ぶのがへたくそだったり。
昔からちょっとどんくさいとこあったから、
あんまり気にしてなかったけど…。]