ー お夕飯のご依頼 >>1:225>>1:226 ー
はい、かしこまりました。
では、30分後に古寺様のお部屋にお持ち致しますね。
[もうすでに軽く小腹が空いているらしい依頼に、ニコリと笑って快諾する。
時間の単位が曖昧なため、いつでもほかほかな食事の用意ができるというのは本当に素晴らしい。……指定した時刻になれば、約束通り豪華な会席料理が並べられた御膳が、彼女の部屋のもとへと届けられるだろう。
柔らかなせせらぎの革や海の新鮮なお刺身や
神聖な山で取れた山菜やきのこ、
海老などをふんだんに使った天ぷらたち。
ローストビーフには山わさびがついてちょっぴり和風テイスト。
なんと行っても伊勢海老のお味噌汁は、海老の頭がついていることもあって実に豪奢にみえることだろう。
煮物や焼き物、お漬物なんかもあり、
締めにはもちろん、出来たてほやほやの茶碗蒸しと、ちょっとしたお茶菓子と煎茶を一杯。そんなこんなの、女将が腕によりをかけたお料理たちが、新米で炊いたきれいな白米たちとともに、彼女のもとに届けられたのであった**]