[結月が走って沈んで消えたシーンの直後である。>>1:961時間程走ったのだろう。辿り着いたのは海辺だった。>>1:43でこぼこと連なるテトラポットを避け、緩やかな砂浜に結月はいた。あれから時間が過ぎたのか、息切れしている様子はない。空も夕焼けに染まり、そのせいなのか祭りに流れたのか、周囲の人影も疎らと言って差し支えなかった。] ……。[結月は砂浜に腰かけている。海の方を見ることもなく、手にした枝を砂に突き立て動かしている。その表情は硬く、日の加減もあって影が差していた。]