― 診察室:どこかの時間 ―
[本日記憶処理される個体の名が呼ばれ、その後は椅子に掛けるよう促される。
座れなければ、男は静かにあなたを見上げるだろう。
それは初めて診察室に呼ばれた時のように。
それは初めて彼と会った時のように。
どこか似ていて、けれど始まるのは違う話。]
君の記憶は今夜、完全消去される
だがその前に秘密の話をしよう
[微か、困ったように微笑む。>>74>>75
これはニンゲンの意思も命令も関係無い、自分が独断で行っている事。
この行為により、引継ぎ後の新しい機体が再び規約違反を犯す可能性は、決して無い訳では無い。
だが"今の彼ら"が跡形もなく消えてしまう事が、どうしても我慢できなかった自分が居た。]
これから1つ、質問をする