[>>2:19思考に邪魔され、少年が彼女の視線に気付く事はなかった。今回から、卒団式の邪魔をしないと決めた。けれど遠くない未来、ナタリーを見送らなければならないのだろうか。どちらとも言葉にされない故に、見送ればいいのか、まだ一緒に歌えると喜べばよいのか分からない。結局、沈黙を破ったのはナタリーの方だった。]……あっ。う、うん……。[謝罪と共にその場を離れる彼女の後ろ姿を、少年は見送るしかなかった。*]