[アンソニー・ペデスタルは生前、地球上の某国において、地球上の広範囲に電子情報を送信するための電波塔の開発・管理に従事していた。
アンソニーが死してから長い年月を経た現在も、彼の人格基盤と記憶・知識のバックアップを搭載した人型ロボット「ペデスタル」が、電波塔の管理を引き継いでいる。
尤も、各種バックアップを搭載したこのメカが起動した際に不具合が生じたことで、幾つかの知識や記憶内容は破損している。
人類の絶滅を決定づけたものが何かついても――人類自身のひとりであるアンソニー自身がそもそも知っていたかは別として――メカとしてのペデスタルは解答を持ち合わせていない。]