[それを見つめるアタシの表情が明らかに曇っていく。]
これって、一日二日で出来たもんじゃないよね。
……………………アタシの代わりにこんな、傷だらけになってさ………
[きっと何も言わなかったのって
アタシに心配かけたくないとか、
大方そんな理由なんだろうくらいは分かる。
けど、知ってしまったら気にしないのは流石に無理だ。
だって、本来はそれアタシについてた傷なんでしょ。
……けーくんにそんなつもりはないことは百も承知で、
今自分のことでいっぱいいっぱいで余裕のないアタシは、
何だか更に重荷を乗せられた気持ちになってしまった。
こんなに傷だらけになりながら戦ってるんだから、
ちょっと恥ずかしいのくらい我慢しろ、って。
きっとけーくんはそんなことは言わないけど、でもそう言われてるような気がしてしまった。]