>>0:253ヤワタ
稼げるかどうかは分からない、が。
金は必要な物を手に入れる程度あれば問題ない。
[首を傾げる様子を見ながらそう言う。
自分が手に入れようとしている物は、この男の想像もつかない所にあるのだから、分からなくても当然だろう。]
許可証…?
[正規の手続きを済ませ、この街に入ったわけではないからそんな物を持っているはずもなく。
以前に人里に現れた時にそんな物必要だったか?と考える。
男が警備団の事を言えば、同じ魔族でそこに属している者の存在を思い出し、その男に言えば何らかの都合をつけてくれるかもしれない、と。
後で聞いてみようと思った。]
知らない者の事など放っておけば良いだろうに…。お人好しだな。
それでは、案内を頼む。
[宿の部屋が狭くても気にはしない。便宜上、利用するだけだから。
はぐれる事もなく、人混みを縫うように進み、男に着いていった。]