≪ キミの文通相手の銀河語はまだ初級者レベルだ。
キミが言語学習用の素材に用いるにはまだ早い。
今はあの子の言葉遣いを学習したりしないで
ただ内容を把握するだけに留めなよ、ウミ。 ≫
[ 技師はアバターの目を見ずに言い放つ。
ここで技師が発したのは銀河語ではなく、
この星の第一言語――カイオウ語。 ]
人工知能はあらゆるテキストを読み取ることができます。
学習教材として吸収すべきではないか。
[ ウミは口頭では技師に合わることなく、銀河語のまま、
アバターに発声させる文章を出力する。
カイオウ語での出力が基本設定ではあるものの
現在の設定では銀河語の出力が優先されている。 ]