[大きくもなければ小さくもない図書室だ。
テーブルはある程度数があるし、蔵書数も貧相ではないだろう。
それでも現代のネット社会と若者の組み合わせと相性が悪いのか、
穴場的スポットになっている点は否めない。
しみじみした声>>106が聞こえる頃には目的地へ到着していた。
身長よりも高い棚、足元には大きくて分厚い図鑑が覗く。]
……。
[前を進む結月と後に続く真宮寺。
それを横から捉えたカメラは、結月の目が伏せるのを捉える。
伏せて、閉じられて。小さな吐息と共に開く。
くるりと身体を反転、真宮寺と向かい合った。]