[ ある日、食堂の店主の娘が、 栄養失調により体調を崩しました。 もう少し水を、野菜を食べさせてやれば すぐにでも治るのに、と。考えた父は 数日の間、ほんの少し、 いつもの食事よりも量を減らして。 店の商品を提供していたそうです。 それに目ざとく気づいた民がおり、 食料庫の状況を調べ、 王に告げ口をした…と。いうのです。 ……報告すればよりいっそう 腹(アイ)を満たしてもらえると思ったから。 ]