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お姫様なのだと、彼女は言う。
形見であったと、彼女は言う。
小さな身体に詰まっているであろう沢山の想い出を想い、小さく何度も頷く。
彼女の魂は、意識は、とある女の子と共に生きた証。
宿った意識は、そうやって大切にされていた証を象っている。
今自分と話している彼女は、人と全く同じように生きたのだ。
たとえそれが、夢を見ていただけだと言う身体だったとしても。]
なんだか、
難しい話、ですね
[うーん、なんだか頭がこんがらがってきた。
化学ばかりやって来た頭には、些か難しい話である。]