[ 食堂には城勤めの者たちが集って、共に食事をしている。
オレに忠誠を誓って軍に属する者たちやオレの側近たち。
それからオレに家族愛を求めて共に城で暮らす者たちと、
たまたま遊びに来たオレの友達
──オレに友愛を求めた者たち。
大勢集まっての食事が、この城の日常風景だ。
オレは求められるままに愛を与え、
愛する者たちを“愛し子”と呼ぶ。
この国に住まう者たちは、みんなオレの愛し子たちだ。
中には性愛を求めてオレと夜を共にする者たちも、
隣人程度の関係を求めて城下町で暮らす者たちもいるし、
『遠くから見守っていてほしい』と城下町に住まない者もいる。
オレは求められた愛を与えるだけだ。 ]