[>>0:76 新たな客人の訪れはいつ頃だったか。その姿を視界に捉えて、ぐるり店内を見渡せば、客人はニコラ含め年若いものばかりである。喫茶店の客層としては物珍しい光景に思えた。あるいは善い魔女を自称する魔法使いの仕業かもしれない。少年少女を集めてあくじを成そうとしているのではと訝しむ心が過りもするが。皴深い顔の温和な笑みに、ふう、とかぶりを振った。]