[そんな父さんも2年前に亡くなって。19才になったボクは父さんのやってたお店を継いで村の片隅でひっそりと錬金術師をやっている。年頃の男女は意中の相手に告白する算段を建ててたりするんだろうけど当然ボクにそんな相手がいるわけもなくて。このシーズンはただただ浮かれる若人が首飾りに使う金属や魔法石、そのほかなんやかんやを錬成する稼ぎ時ってわけ。とは言ってももう前日だからね。ピークは大体数日前に過ぎて、今日はカウンターでのんびりしているつもりのボクだ。]