ートループに向かう列車にてー
[休戦が発表されてから1週間。
国を護るゲートが開放され、少ない本数ながら、
交通機関が、ゆっくりと動き出した。
以前にトループを訪れたのは、もう何年前か…
少なくとも、軍に入る前であったことは確かだ
俺様がまだ学生だった頃は駅周りの店の立ち並ぶ表通りだけを見て回ってた。
ガキが遊ぶにはそれで十分すぎるし、何よりそれ以上は、原住民のテリトリー。
間違えて迷い込みそうになったなら、買い物をした店の店主に無理やり呼び止められるくらいだった。店で買い物をしてくれたぶんのサービスなんだと
道案内サービスに入るとかいうスリル感。
まだまだ青かった俺様は、トループのそういうとこに面白みを感じてたんだったっけ]