[食事を終えたのはピギー>>0:392より大分遅かったろう。
待たせたかなとも思うが、焦って詰め込むことはなかった。
テーブルを片付けた後はさすがに歯磨きや洗顔をして。
髪はまだ跳ねが残ったままこの世界の勉強会へ。
お腹が満ちるとなんとやら。
顔色も良くなって、頷く仕草にもキレが出た。
質問はといえば――ピギーの説明に沿って、この周辺の簡単な地理のこと、川などの水辺があるのかを尋ねたりした。
本はといえば、自分は文字は読めないらしくて。
それでも地図は真剣な瞳で読み、草花の図解もパラパラとめくりながら紫色を探し、見慣れぬ植物に目を丸くしたり。
そんなことをしていたせいで、ご飯の隙間時間は部屋にいなくても1人で大人しくしていると宣言するのをすっぽり忘れていた。
なんなら地図の読めない単語を尋ねていたし。
物語の本についてはまったく読めないものの挿絵を眺め、読んだことがあるかどうかを聞こうか迷っていた。
昼と夜の食事は部屋と食堂でとっただろう。
なお部屋での方が格段に口数は多かった。
そうして気づけば、2日目の夜がやってきていた。*]