あら。あらあらあら。
[以前は治療や創薬依頼で、毎日あふれんばかり届けられていた郵便受けの中身も、最近はすっかり閑古鳥が鳴いている。
しかし、今日は1枚、見慣れぬ紙切れが。ゆっくりと手に取って裏表を確認してみれば。
それがどうやら遊園地のチケットである事を確認する。]
ネバーナイトランド・・・・・・遊園地?
うふふ、遊園地なんて、仕事で結局行けずじまいだったわね。
[一緒に行ってくれる人も居なかったけれど、と一人苦笑する。
チケットに書かれている文章に目を通せば、ふと、目が留まる。]
なくした大切なもの。
[大切なもの。今大切なものというと、研究ノートのことだけれど。はて。遊園地とはそのような場所だったか。小さく首を傾げるも]
遊園地、行った事ないのだけれど。見つかるのかしら。
[枕元に置くだけで遊園地に行ける事を知れば、くすりと笑う。
チケットから感じる善性の魔力を感じ取り、せっかくだし少し試してみましょうか、とすっかり乗り気に。家の中へゆったりとした足取りで入っていく。]