[観客たちは一際大きな拍手でボクらを讃えてくれる。
ボクたちは元気よくお辞儀するんだ。
『機械と人間、分かり合えるものだね』
そう、夢心地で語る人間もいた。
──そう、かなぁ?>>0:174
過去のデータが再生され、思考にノイズが走る。
ボクたちはずいっと客席と距離を詰め、人間に問いかける]
本当に分かり合えるのかなぁ?
人間同士ですら争っているのに機械と分かり合う?
ボクたちには理解ができないよ。
ねえ、キミたちは分かり合えているの?
『悪魔』と、【マルコシアス】と……。
[そう言えば人間は首を振る。
『あんな不信心者たちとは分かり合えない』って]