[瞬間、男の放った弾が、瓦礫へ、ヒトへと当たり、一瞬の内に全てが木っ端微塵と弾けた。
手にして居るのは改造サブマシンガン。
ヘビーバレルを採用し、フレームは通常の物よりも厳重に固めてある。
強い反動がある為地にしっかりと足を付けはしたが、義手付きであってもパワーを殺しきれず、一発撃つごとにその姿のまま徐々に後退。ザリザリと、靴底で砂が滑る感触が伝わってくる。
バラ撒くは高速徹甲弾。
装甲を貫き、障害物ごと吹っ飛ばす。>>0:426
瓦礫所か車さえ簡単に貫通するソレを短機関銃に詰めると言うゲテモノ武器であったが、使いどころは沢山ある。
例えばそう、今まさに。
距離が離れるにつれ威力が低下するのが困り物ではあったが、態々目の前に立ち塞がってくれた事を感謝しよう。
相手の弾が幾つか自身の赤い外套を掠り、時に義手や義足で跳弾、皮膚を掠りえぐるが、それでも撃つのを止める事は無い。
ある程度撃てば人波など勝手に吹っ飛ぶ上、瓦礫も崩れる。
正面に退路…ではなく切り込み口を作り、手榴弾が飛んでくる前に血の道を走り抜け、すんでの所でスライディングと滑り込んだ。]
お望み通り捕まえてあげよう――、
ソル・ブラッドサン
だがその前に1つ、尋ねなければ