[ぴん、とぜんまいがピンをはじく音。 オーブンがパイをほっかほかに焼いてくれたお知らせだ。]あちち。[取り出した『おひとりさま』のパイを、パイ型から取り出す。 ジャムの煮詰まって、なんていい色! 小麦とバターの焼けたやさしい匂いが、急に店の中に漂いはじめる>>6。]んふー。[これはこれは、ずいぶんと上出来。 ジャムにしてないフレッシュなままのベリーも、パイ生地の中を埋めるように乗せて、チーズの入ったクリームをたっぷり。 最後にミントを飾ったら、あつあつ焼きたてパイのできあがり。]