[僕らの存在は、この星が保護するたくさんの文化財と同じで、かつて栄えた象徴のひとつだ。
星のあっちこっちに僕たちの信号をキャッチできる電波塔があって、その人生を全うしたら、それがわかる仕組みになっている。
その所有権は星に帰属する。
そうして、また頭脳をもらって、この星と生きていく。
そうやって巡っていくもの。
それでも、僕らが人として生きている間、チノホシではあらゆる権利が認められる。
当然、宇宙に行くことだってできる。
それが叶わなかったのは、もしものとき、そのトラブルに対処できるほどの力が備わってなかったから。]