― →→→ ―
――――・・・・・・?
[気づけば知らない場所に立っている。夢。夢?
目の前には、煌びやかで、鮮やかで、夜の黒で際立つ電飾が彩る看板が掲げられた門。
ついぞ見たことの無かった光景に圧倒されてしばし呆けていたが。
コツ、と固い地面にブーツを鳴らしてみれば。
夢とは思えない現実的な感覚とともに、とある事に気づく。]
あら、まぁ、まぁまぁまぁ!
[くるり、とその場に回ってみれば、ふわり、と髪とローブが揺れる。立っているための杖が要らない。
しかも、体内の魔力の循環具合や張りのある声の具合から、今、自身の肉体は全盛期の姿をしているのだろうと分かる。]
あぁ、なんて素敵な夢なんでしょう。
遊園地、若くないと楽しめないと思っていたけれど、ここまでサービスしていただけるのね。
[夢から醒めてしまうのが怖いわ。口元に手を当て、くすりと笑う。]