―――そうだね、会えたら。
[会えたら遊ぼうという言葉に私は目を細めます。
この夜の遊園地の招待を受けても、私がマウスくんのことを探さなくなったのはいつからでしょうか。
それは勿論、彼のことを避けているのではなく、“次”があるからという期待からでもなく。
この場所で、マウスくんが出会いと別れを繰り返しながら、沢山の友達を作る姿を見てきたのもあるけれど、ただ、彼が寂しくなければいいと願う気持ち。
私が居なくても寂しくないように、私が居なくても寂しくないなら、それが1番だと思うようになっていました。]