[ ソレが求めているのは『味変』だった。 こんな鍵もない各々の部屋、セキュリティなど どうせないだろと勝手に思い込み。 廊下を左右きょろきょろと見渡し、 通行人がいないことを確認してから ──いたとしても杜撰な偵察能力で見落とし… そろりと特別室の扉に手をかけようとして……]