互いに腹を探り合いつつも、満たす腹は別にある。
届いた料理を口いっぱいに頬張る様子>>3は、
これまでの品の良い振る舞いとはギャップがあって、
何だか微笑ましい。
「いや〜、気持ちのいい食べっぷりだね。
見てるだけで、こっちも元気になりそ。
ここの料理、どれも油っぽいけど大丈夫〜?
あ、でも、それ美味そう。
俺のと少し交換しない?
あとでデザートもごちそうするんで」
二人しかいないテーブルの上は大層賑わっているが、
周囲もそれを気に留める風ではなく。
一度だけ遠くの席に居る同業者が視線を向けるのに気付いたが、
当然こちらも気付かないフリ。
これはちゃんと自腹だから!ね!