[感じた確かな手応えに安堵する。
良かった、楽に死ねたかしら。
きちんと私の手で愛してあげられて、本当によかった。
うっとりとした顔で、血の付いたソレを片手にぶら下げながら、わたしは部屋を後にする。
そうして周囲を見回せば、負傷し、血を流し、廊下に転がっている男性看守が目に留まって。
彼の腰に拳銃を見つけた。]
それ、ちょうだい
[彼の頭部にペストリーボードを振り下ろす。振り下ろす、何度も何度も振り下ろす。
動かなくなったら重いソレを放り投げ、屈んで腰の拳銃を拾い上げた。
重いけれど小ぶりなソレは、女の自分の手にすっぽり収まって。
いつかの映画で見た通りに、わたしはきちんと安全装置を外したの。]