[のんびりと待っていれば、オムライスのケチャップアートが完成し、少年の席へとオムライスが運ばれる。
届いたオムライスに描かれていたリボンの付いたうさぎはとても愛らしく、今にも動き出しそうで。]
うわ、かわいい!
[つい出してしまった声は少し大きくなってしまったから、誰かに聞こえただろうか?
思わずきょろきょろとあたりを見渡して、誰かと目が合えばすみませんと眉を下げて笑うだろう。]
ありがとうございます。店員さん。かわいいです。ケチャップアート。
[可愛らしいうさぎを料理の合間に描いてしまう手際の良さに安心しながらも、この可愛いうさぎをすぐに食べてしまうのがもったいなくて、でもオムライスが冷めちゃうのももったいない。
写真、撮れないかなと荷物を漁るが、写真を撮れるような道具はあいにく持ち合わせていないようだった。]