― 夏の終わり・九月/自室 ―
[明るい色のカーテンと似た色をしたベッド。
あちこちに置かれた画材には布がかけられている。
勉強机には何冊もの参考書が置かれていた。
雑多な印象を受ける部屋の中、赤色の目立つカレンダーがある。
9月を示すページ、冒頭の数日分に赤い×が記されていた。
その次のマスが今日なのだろう。
日付が赤い丸で囲まれており、その下に「1年」と書かれていた。]
……。
[無言で見下ろす結月のカットが映る。
手には赤色の細身な油性ペン。
彼女の身体がカレンダーを覆い隠し、離れる。
次の瞬間には、×の書かれた日がひとつ増えていた。]